調剤報酬改定・薬価改定と派遣薬剤師雇用への影響

今年の4月は調剤報酬改定・薬価改定がありましたね
今回はこれらの改定が派遣薬剤師の雇用にどのように影響するのかを記事にします

改定は派遣薬剤師にとって好材料か悪材料か

先に正直に申し上げますと、基本的に改定は派遣薬剤師にとっては悪材料です
一般的にですが薬局経営者の皆様は、改定のタイミングでは薬局運営の収益が不透明になります
その為、一旦派遣薬剤師の採用活動を打ち切って様子を見ることが多いです
実際に4月に入ってから派遣薬剤師の求人案件は減少しているとのことでした

前回の調剤報酬改定・薬価改定時の派遣求人動向

前回(2016年)の調剤報酬改定・薬価改定の際はどのような動向だったのでしょう?
派遣薬剤師の担当者の方から求人案件の動向を教えていただきましたが、前回の改定でも4月のタイミングで一旦求人案件が減少する傾向があるそうです
しかし2年前の場合では徐々に求人案件が増え始め、10~11月頃には経営の見通しもついたためか概ね求人案件は回復しました
前回がそうだからと言って今回も全く同じとは言えないですがこれから徐々に派遣薬剤師の求人は回復していくと考えられます

今回の改定がどのように影響するか

今回の調剤報酬改定・薬価改定で特に肝となるのは調剤報酬改定です
薬価改定に関しては短期的に収益の見通しが立たなくなるため4月の求人減少につながりますが通常1~2ヶ月もすれば薬局の収益の概算は出せるようになるのでその後に影響を及ぼすとは考えにくいです
それに対し長期的に影響を及ぼすのは調剤報酬改定になります、特に今回の改定での大きな変化としては基準調剤加算を廃止して地域支援体制加算を新設したことでしょう
これに伴いかかりつけ薬剤師がより重要視されるようになりました、この点において派遣薬剤師はかかりつけ薬剤師になることは可能だが契約終了することが前提にあるので基本的に派遣薬剤師にかかりつけ薬剤師として指名させることはありません
この点では正規雇用の薬剤師の方が利点が多いでしょう

今後の見通し

これらを踏まえて僕なりに今後の派遣薬剤師雇用に関する動向を推定すると多少の悪材料とは言え、あまり影響がないのではないかと考えています
なぜなら、元々派遣薬剤師が採用される理由は多くの場合正規雇用の薬剤師で人手が足りていない店舗だからです
派遣薬剤師は一人調剤をさせてはならない、それに伴い在宅も基本的に担当しない、など色々と制約がある中でも常に一定の求人案件がありました
その理由は正規雇用の薬剤師を採用したくても求人への応募がない為、多少割高でも派遣薬剤師を採用することで薬局運営を継続せざるを得ないからです
この点はかかりつけ薬剤師制度が重視されるようになっても変わりないのではないかと思っています、結局薬剤師が足りず正規雇用の応募がなければ派遣薬剤師を使わざるを得ない状況はそう簡単には改善できないでしょう
これらの考察から調剤報酬改定・薬価改定は短期的には求人案件の増減に影響するけれど長期的な目線では特に影響がないと思います

 


調剤薬局最大手の日本調剤の子会社の薬剤師派遣会社で僕自身も所属していた派遣会社です
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